2025/05/27 14:30
これは、特定の刺激や見知らぬ人・犬、大きな音や車の動きなどに対して、少し敏感に反応してしまう犬たちを指します。決して「攻撃的な犬」というわけではなく、「感じやすい犬」と言った方がしっくりくるかもしれません。
反応の仕方は犬によってさまざまです。
私の愛犬、オーストラリアン・ラブラドゥードルのグリズ(6歳・オス)の場合を例にお話ししますね。彼は基本的に怖がりで慎重派。外出先では犬や人、さまざまな刺激に対して無反応なことがほとんどです。けれども、毎日歩く散歩コースでは、すれ違う特定の犬に対して吠えてしまうことがあります。特に、和犬やシュナウザー、コーギーなどに反応が出やすい傾向があり(その理由はまた別の機会に)、人や車には反応しません。
現在も、他の犬との距離感やリードの使い方を工夫しながら、グリズのリアクティブな反応と向き合い、コントロールをしています。結論から言えば、これは「ここはオレの道だ」っていう縄張り意識による反応ですね。
また、来客時に特定の人にだけ吠えることがありますが、これも縄張り意識や防衛本能によるもの。そんな時は、グリズがソワソワし始めた瞬間に「ハウス」のコマンドで部屋に戻すようにしています。
このように、リアクティブな反応には、犬それぞれの「パターン」があります。テレビに反応する子も多いですよね。相撲の取り組み、お笑いの爆笑シーン、動物番組など。映像や音への反応だけでなく、実は飼い主の「笑い声」や「驚きの声」(特に女性の高い声)に敏感に反応している場合もあるんです。そんなときは、冷静に低いテンションで「大丈夫」「吠えんでよろしい」と声をかけ、落ち着かせるようにしています。
リアクティブ・ドッグとは、「困った犬」ではなく「困っている犬」。
僕たちができるのは、想像してあげること。「今、なんでそうなったのか?」って考えてみること。
それだけで、犬との関係ってちょっとずつ変わっていく。
今日の散歩道で、日々の暮らしのなかで、
「なぜ、いま反応したのかな?」と考えてみるだけで、犬との時間は少し豊かになります。
犬と過ごすということは、共に感じて生きるということ。
そんなふうに、思うのです。
あなたの愛犬のリアクティブはいかがですか?
