2025/06/01 14:59

私たちは「散歩」を、ごく当たり前の日課として過ごしています。
犬の運動量を考えるとき、つい、小型犬だから少なくていい、大型犬だからたくさん歩かなきゃとサイズで判断してしまいがちです。もちろん体格による目安はあります。ですが、犬に必要な満足は体の大きさだけでは決まりません。

犬種の特性、年齢、性格、その日のコンディション。
そういったものが重なり合って、その子に合った散歩の形ができていきます。たとえば、ジャック・ラッセル・テリア。
体は小さくても狩猟本能が強く、エネルギーにあふれた犬種です。ただ歩くだけでは満たされず、匂いを追ったり頭を使ったりすることで充実感を得る子も多くいます。ウォーキングだけでなく、ノーズワークを加えたりとメリハリのある散歩が必要ですよね。

反対に、グレート・デーンのような超大型犬では、長時間の運動が必ずしも正解とは限りません。関節や心臓への負担を考えながら、その子にとって無理のないペースを大切にする必要があります。景色を感じながらゆっくり歩く、そんな穏やかな時間が心地よい散歩になることもあります。

つまり、本当に大切なのはどれだけ動いたかではなく、その時間がその子に合っていたかどうか。

散歩のあとに吠えが増えたり、家の中で落ち着かなかったり。そんな様子は単純な運動不足というより、うまく消化できていないというサインなのかもしれません。マンネリ化した散歩ではなく、例えば、意識を集中させて飼い主さんと意識を重ねたジェントルウォーキングからのトイレや匂い嗅ぎの時間、そしてロングリーシュでの運動や探索、そして何もしない黄昏る時間も。日々の日課ではなく、その子に合わせた飼い主さんのプロデュースした楽しい散歩が犬も満たされる時間になります。

その日の気分や状態を見ながら時間を過ごすこと。
本当に満たされる散歩は距離や時間ではなく、その子に合った過ごし方の中にあるのかもしれません。