2025/06/19 09:57

幼い頃からカブスカウト。そしてボーイスカウトに入隊しシニアスカウトへ。赤十字による救急法や看護法も幾度となく学んだ。中高生の頃には水辺でのリアルな人命救助の経験や、大人になると白馬とニュージーランドを拠点に雪山でのガイド業として雪崩のリスクと向き合う仕事をしていた。カナダのCAA(Canadian Avalanche Association)を基盤とした講習も行い、長年現場で経験をつんだ日々。
そして不思議なことに、自分自身も心肺停止から生還した経験がある。生と死の境界線が、思いのほか静かに訪れることを知っている。

そんな自分がある日ふと目にした言葉があった。
「動物の救命救急」

目の前で愛犬が倒れたとき僕は何ができるのか?
人のための救命処置の方法は知っているつもりだった。でも犬に人工呼吸はできるのか?心臓マッサージはどうするのか?まったく知らなかった。それは少しショックな気付きでしたね。
救えない命があることも理解している。悲しいのは救えるかもしれない命の前で、何もできない自分がいるかもしれないということ。

人と犬では、呼吸器の構造も違えば心拍数も違う。
「知らない」ということを「知る」ということ。
夏期は特に熱中症や水難事故のリスクも高くなります。
少しずつでも学び、備えていきたいですね。


「ペットセーバープログラム」
これは、アメリカなどで広まっている「PetSaver™ Program」という民間資格のことで、ペット用の応急処置(ファーストエイド)やCPR(心肺蘇生法)を習得する講習です。日本でも動物看護師やトレーナー、ペットオーナー向けに導入されていることがあります。