2025/08/09 14:53

レトリーバーやスパニエル、セターやビーグル、ボーダーコリーのような作業犬種のように同じ犬種であってもその成り立ちは二つの道に分かれることがある。ひとつは、猟や作業の現場での適応能力の高いフィールドタイプ。ネルギッシュで集中力が高くて軽くしなやかな体、持久力と瞬発力を兼ね備えて被毛は風や泥をはらうように動きやすい。もうひとつはドッグショーや図鑑で見るあの容姿。骨太で均整の取れた丸みをおびた体と豊かな毛並み。顔も体高体重も毛並みも性格もそれぞれ異なる。

ここからは個人的な見解だが、公式なタイプ分けがない犬種でも気質として作業寄りと家庭寄りは存在する気がする。特にプードル、柴犬、ミニチュア・シュナウザー、ジャック・ラッセル・テリア。性格の違いだけには収まらないタイプの違いを感じる事が多い気がする。

私の愛犬のオーストラリアン・ラブラドゥードルの場合はどうだろうか?
ラブラドール・レトリーバー、スタンダードプードル、カーリーコーテッドリバー、アイリッシュ・ウォータースパニエル、イングリッシュ・コッカースパニエル、アメリカン・コッカースパニエルをルーツとしているので、フィールドタイプとショータイプが分かれることは免れない。
 
ウールとフリースの二つの毛質と、二つの気質の間に広がるスペクトラム。
介助犬やセラピードッグとして生まれた作業寄りの子と、猫のように穏やかな性格と丸みのある体。
同じ犬種であっても、その姿も気質もさまざま。

性格的なものなのかタイプ的なものなのか。あなたの愛犬がどちらに近いかを知ることは、その子に合った暮らし方や関わり方を見つける第一歩になるのではないでしょうか?