2025/08/31 16:05
馬の歩法としてウォーク、トロット、キャンターを馬術の基本「三種の歩度」や、競馬のギャロップは聞いたことはあるよね?
犬にも実は6つの歩様がある。ゆったりしたウォーク、効率的なトロット、弾むようなキャンター、そして全力のギャロップ。ここまでは理解してる人は多いと思う。実はウォークとトロットの間に「アンブル」と「ペース」がある。これらの歩様では、犬の心理的エネルギーが曖昧で、飼い主からの指示が入りにくくなるのです。
スリップリーシュを使っても、どうもうまく伝わらないと悩む飼主さんは、犬がどの歩様にあるかを意識することで状況は一変します。落ち着いたウォークや安定したトロットなら、指示は驚くほどスムーズに入る。逆にアンブルやペースで無理にコントロールしようとすれば、犬は曖昧なリズムのまま伝わらない。歩様を知ることで伝えるタイミングが分かるようになりますね。
曖昧なウォーキングはかえって犬を混乱させます。チェックや指示はウォークからアンブルへ移行する前に行うことで伝わります。つまりアンブルやペースの状態でチェックや指示をするのは遅いということですね。この微妙な犬のボディランゲージを感じくださいね。
犬の6つの歩様とエネルギーレベル・指示の入り方
1. ウォーク(Walk)
速度:ゆっくり、一歩一歩確実。
エネルギー:低い。落ち着いたモード。
指示の入り方:入りやすい。余裕があり、座れ・待て・方向転換などが通じやすい。
2. アンブル(Amble)
速度:ウォークより少し速くなる。
エネルギー:低〜中。意識が外れ始める。
指示の入り方:比較的入りやすいが反応はゆるい。チェックを入れるならこのタイミングで。
3. ペース(Pace)
速度:行き急ぎ、体の揺れがで始める。
エネルギー:中程度。体への負担もややあり。
指示の入り方:入りにくい。進むことに集中してしまう。
4. トロット(Trot/速歩)
速度:人のジョギング程度。足が同時に動く効率的な歩様。
エネルギー:中〜高。最も持続力があり自然。
指示の入り方:とても入りやすい。集中と推進力が安定。
5. キャンター(Canter/駆歩)
速度:小走り。三拍子のリズムで軽快。
エネルギー:高い。楽しく弾むモード。
指示の入り方:状況次第。遊びモードでは入りにくいが、リズムに乗るとスムーズな場合も。
6. ギャロップ(Gallop/全力疾走)
速度:スプリント。獲物追いモード。
エネルギー:非常に高い。本能的な集中。
指示の入り方:ほぼ入らない。呼び戻しは走る前に仕込む必要あり。
