ドッグランでの鍵はエネルギーレベルのバランスとボディランゲージの観察力。

犬同士の遊びが健全に続くか一気に緊張へ変わるかは、エネルギーレベルのバランスに大きく左右されます。

飼い主がこのバランスを見抜けるかどうかで、遊びの質と安全性は大きく変わるのです。

一瞬で沸点に達しやすい子や、臆病な子は襲われやすくなります。

愛犬の個性を認識して場内のエネルギーにフィットするか否かの判断がまず必要ですね。

そして遊び上手な犬たちの見てほしいところは、必ず相手に確認を入れています。

プレイバウで誘い、走りながら振り返って続けていい？と問いかけるように間合いを調整しています。反対に確認のない詰め寄りや一方的な追いかけ、相手の休憩を許さない動きはエネルギーの圧力となり、衝突のトリガーになりやすくなります。

心がけたいのは興奮の度合いと質の見極め。そして呼び戻しや中断のトレーニングを日常に取り入れ、犬が安心して飼い主のもとへ帰れる道をいつでも用意しておくこと。

犬たちの関係性は、いつも流れるように変化しています。

その流れを読み、必要なところでそっと手を添えることはより自由でいられるためのサポートですが、状況を判断した上で犬同士のコミュニケーションを尊重して自分達でバランスを保たせることも大切なことだと思います。

ドッグランでの時間がただ楽しいだけでなく、心地よく安全で犬が自分らしくいられるものになるように。

エネルギーレベルのバランスを読むというこの小さな視点が、犬と犬、人と人、犬と人、をつなぐものとしていっそう豊かにしてくれるはずです。