2026/02/15 13:44
「絶対安静の4週間で見えた、ケージ(クレート)の本当の意味」
愛犬グリズが首の頚椎を損傷し、外科的処置の前段階として投薬と4週間のケージレストを行うことになりました。最優先は痛みを取り除くこと。そのために必要だったのは24時間の絶対安静で、外に出るのはトイレと食事のときだけ。それ以外の時間はすべてケージ(クレート)の中で過ごします。動けない時間を強いることが本当に正しいのか、かわいそうではないのかと葛藤もありましたが、この期間を通して強く感じたのは、大切なのは「閉じ込めること」ではなく、その空間で穏やかに過ごせるかどうかだということでした。
ケージやクレートが安心できる場所であれば、それは制限の象徴ではなく、身体を守るための安全な環境になります。幸いグリズは自らクレートの中でリラックスすることができたため、ケージレストが続いても飼い主の心理として「かわいそう」と思い続ける必要はありませんでした。もしクレートがストレスの場所であったなら、この4週間は犬にとっても飼い主にとってもまったく違う時間になっていたはずです。今回の経験からクレートに慣れていることは非常時に必要なものだと実感しました。それはケージレストのような治療期間だけでなく、普段の車での移動、動物病院での待機や入院、災害時の避難生活、そして将来介護が必要になったときにも必ず役立ちます。クレートの中で穏やかに過ごせることは自由を奪うものではなく、守られた自由を支える土台です。安全な型の中に身を置けることもまた一つの自由であり、その安心があるからこそ必要なときに身体を休めることができます。愛犬と生きる時間は楽しい日常だけではありませんが、どんな局面でも穏やかに過ごせる場所を持っていることは、未来の自分たちを支える確かな備えになるのだと今回の出来事を通してあらためて感じました。

