2026/04/19 18:37

グリズの頚椎椎間板損傷に伴い投薬とケージレスト、そしてハーネスでのリハビリを経て、現在は様子を見ながらではありますが、ほぼ運動制限なく過ごせるところまで回復しました。

ハーネスは構造的に力を受け止めやすくて安心感にも繋がる一方で、無意識の引っ張りや身体の使い方の癖を、そのまま温存してしまう側面もあります。特にグリズのように一度首を痛めた経験がある場合、結果として負担がかからなければいいという考え方には、少し違和感が残りました。

首への負担だけを考えれば、そのままハーネスを使い続ける方が安全に見えるかもしれません。実際、回復期においてハーネスは非常に合理的で、グリズの首を守るという役割をしっかり果たしてくれました。
次のステップとして「負担を避けること」ではなく、「負担が生まれない状態をどうつくるか」という選択。
それが首にも優しく意志を伝えやすいスライドカラーに戻すということ。


スライドカラーは首に直接作用する分、扱いには明確な意図と精度が求められます。ただその分、わずかなテンションの変化がダイレクトに伝わり、犬自身がどう動くべきかを感じ取り、調整する余地が生まれます。
強く引く必要はなく、むしろ引かない状態をどう維持するか。首に負担をかけないためにハーネスを使うのではなく、首に負担がかからない動き方や関係性をつくる。そのためのツールとして、スライドカラーに戻しています。

これは元に戻すというよりも、一段階進めるという感覚に近いのかもしれません。
リハビリによって身体が回復した今だからこそ、次に必要なのは動きの質とコミュニケーションの精度です。道具を変えることで、人の意識も変わる。
グリズの今回の経験は、守ることと向き合うことは別のフェーズにあるということを強く実感させてくれました。

負担を生まない関係をつくるための選択です。